COLUMN
年収が上がれば、人生は自動的に豊かになるのか?

「あと100万円、年収が上がれば楽になる」。そう思ったことはありませんか?
たしかに、収入が増えれば、できることは増えます。しかし、年収が上がれば、人生が自動的に豊かになるわけではありません。
収入と一緒に、生活水準も上がる
給料が上がる。すると、少し良い家に住みたくなる。車を買い替えたくなる。外食や旅行の回数も増えていく。
一つひとつは、小さな変化です。ところが、一度上げた生活水準は、簡単には下げられません。
人は「得をする喜び」よりも、「すでに持っているものを失う苦痛」を強く感じる傾向があります。こうした心理も、生活水準を下げる難しさの一因と考えられます。
問題は、ぜいたくではなく固定費
人生の自由を奪いやすいのは、一度だけのぜいたくではありません。住宅費、車のローン、保険料、通信費、毎月のサブスクリプション。毎月必ず出ていく固定費です。
年収が高くても、固定費が大きければ、働き続けなければ生活を維持できません。
仕事を休めない。転職できない。挑戦できない。収入は高いのに、人生の選択肢は少ない。そんな状態も起こり得ます。
本当の豊かさは、年収では測れない
豊かさを測るとき、年収だけを見るのは危険です。大切なのは、次のようなことです。
- 毎月いくら残るのか
- 働けなくても、何カ月暮らせるのか
- 嫌な仕事を辞める選択肢があるのか
- 大切な人と過ごす時間があるのか
お金の役割は、高価なものを買うことだけではありません。自分の時間を守ること。家族と過ごすこと。やりたいことを自分で選ぶこと。
お金がもたらす人生最大の配当は、「自由」です。
収入が増えたときこそ、立ち止まる
昇給や転職で収入が増えたら、すべてを生活費に変える前に考えてみてください。増えたお金を、次の3つに分けるのです。
- 今の生活を豊かにするお金
- 将来の自由をつくるお金
- 万一に備えるお金
今を我慢して、将来のためだけに生きる必要はありません。反対に、将来を犠牲にして、今だけを楽しむのも危険です。
大切なのは、そのバランスを自分で決めることです。
年収が高い人が豊かなのではありません。自分の時間と人生を、自分で選べる人が豊かなのです。
← コラム一覧へ